本「ハロー・ワールド」

2021年8月6日


第40回吉川英治文学新人賞受賞作

これ面白かったなぁ~ d(^^)b

【文庫の帯(裏側)の文章】
本書『ハロー・ワールド』はすごい。
が、そのすごさは案外伝えにくい。まず「IT技術に詳しい人も詳しくない人も自然に楽しめる」ところがすごい。(中略)過剰な演出もなく、ネット企業などで見かけそうな普通の技術者の姿が描かれている。読んでいて違和感がない。それでいて、しっかり一般向けのエンターテインメントになっている。このさじ加減が素晴らしい。

 -達人出版会 高橋征義(解説より)-

  

この帯に書いてあるように、詳しくない私でも楽しめた!
インターネットとか好きでよく動画漁ってみてるし、パソコンのキーボードをたたくのが好きでブログ書いたりもしてるけど、システムについてはど素人。知らない単語とかも出てきたけど、そういうところは深追いせず読み飛ばし、なんとなくわかったつもりで先に進むと、なんとなく全体が掴めてくるからあら不思議(笑)
英語の勉強するときにもよく言われる、わからない単語は飛ばして読み進める方式ですね!
上の帯文の最後にもある通り、さじ加減が素晴らしいんだと思います。

元々、ソフトウェア会社に勤務しながら書いた小説を、電子書籍で個人出版したものがKindle本「小説・文芸部門」で1位になり、それを加筆修正した増補完全版が単行本デビュー作品となったらしい。
この本は、SEだったから書ける内容(IT技術者も自然に読める)だろうし(SEではなかったのかな?)、同時に、小説を書くという気持ちもあるので、ITに詳しくない読者にも入りやすい書き方になっているのではなかろうか。
個人的に「グーグル」や「ビットコイン」のように実在する単語が使われていたことで、本の世界に入り込みやすかった気がする。

なんにせよ、藤井さんは頭のいい人なんだろな、と。。

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